本記事は以下のような悩みを持った方にお勧めです
・順張りと逆張りがいまいちわからない
・利益を出しやすいのはどっち?
・勝率が高い方を選びたいんだけど。。。
順張りとは?
順張りとは、価格が伸びる方向(トレンド)と同じ方向にエントリーする取引方法です。
つまり、価格が上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売りを仕掛けていくことになります。そのためトレンド相場と相性が良く、流れにうまく乗ることができれば大きな利益を手にできるでしょう。よく聞く損小利大トレードはこの順張りの王道です。
ただ、FXの世界はレンジが7割と言われていて、トレンドが発生しにくいのも事実です。なんとなく順張りで入るか、という気持ちではなかなか勝ちにいくことは厳しいです。
順張りを軸としたトレードは、基本的に損小利大のため、勝ち負けがはっきりしやすいのも特徴。逆張りだとこの点で、勝っているけれど途中、負けが大きくて結局利益が残らないという現象が起こりやすいのです。また、トレンドと同じ方向にエントリーするため、利益がすぐに乗りやすいのもポイントです。
以下、順張りの「メリット」「デメリット」をまとめました。
順張りのメリット
・トレンド相場に強い
・損小利大の王道
・含み益を出しやすい
・損切りをしやすい
・長期間で利益を出しやすい
順張りのデメリット
・エントリーチャンスが少ない
・ダマシが多い
・利確のタイミングが難しい
・損切り回数が多い
逆張りとは?
逆張りとは、価格の流れに逆らった方向にエントリーする取引方法です。
つまり、上昇トレンドならば売り、下降トレンドならば買いで取引を行います。基本的には順張りの逆をすると考えてもらってOKです。
逆張りの大きなメリットとしては、レンジ相場に強いことです。このため、エントリーチャンスも順張りと比べて多くなるため、取引のしがいがあると感じる方も多いようです。しかし、このチャンスの多さが仇となって、ポジポジ病になりやすい点は注意です。
レンジ相場の端から端を取ることを基本としているので、利確のポイントは決めやすいです。ただ損切りに関しては設定が難しく、資金管理や、その時々のマーケットの雰囲気を見ながらの判断になるため上級者向けです。
最後に一番の注意点としては、逆張りはトレンドにめっちゃめちゃ弱いということです。強いトレンドの最中に逆張りし続けて10連敗なんて普通に超えますし、損切りができず塩漬け状態になったら一発退場なんてザラです。この点を踏まえても、やはり初心者の方にはあまりお勧めではないです。
以下、逆張りの「メリット」「デメリット」をまとめました。
逆張りのメリット
・レンジ相場に強い
・エントリーしやすい
・利確のポイントが決めやすい
・勝率は高め
・短期間で利益を狙える
逆張りのデメリット
・損大利小(コツコツドカン)になりやすい
・損切りできず、大損になりやすい
・ポジポジ病になりやすい
・上級者向け(トータルで勝ちにくいため)
・トレンドに弱い
結論、どっちがいい?
はい。ここまで2分でたどり着けた方はもうお分かりかと思います。
結論から言うと、初心者であるならば順張り一択です。そして慣れてきたら逆張りも使いつつ、メインは順張りというのがお勧めです。正直そこまで重要な問題ではないと主張する方もいますが、あくまで「順張りか逆張りか」という議論をすると順張りに勝っているトレーダーが多いと思います。
ではなぜ、順張りか逆張りかで順張りなのでしょう?
理由は主に2つあります。
一つは、相場の不確実性というのを予測するのは困難であるからです。簡単にいうと、未来のことは誰もわかりません。どんな高度な分析、手段を踏んでも、結局最後は勝つか負けるかの二択であり、勝てる確率をあげようとすればするほど聖杯探しの沼にハマっていきます。
もう一つは、その不確実性の中で利益を残しやすいのが損小利大である順張りだからです。ここで誤解を招かないように言っておくと、逆張りを否定しているわけではないです。ですが、順張りよりも高度な分析が必要となる点からしても、一般的に利益を残しやすい、トータルでプラスになりやすいのは順張りです。
共通の注意点
共通の注意点は以下の通りです。
・相場分析(主にテクニカル)の根拠をもつこと
・損切りを必ず行うこと(損切りラインを決めておく)
・複数の時間軸での分析をすること(お勧めは3〜4つで日足はマスト)
・自分のメインの時間軸を決めておくこと
・順張り、逆張りは時間軸次第で変わってくる
まず初めに、取引を行う根拠が必須です。なぜならば、取引の一貫性を保つためです。一貫性についてはこちらの記事を参照してください。
損切りについても自己資金を守るために徹底して行うことが必要です。
そして、この見出しで最もネックとなるのがこの「時間軸」についてです。時間軸というのは、15分足、1時間足、日足のようなもののことです。時間軸を複数用いて相場を分析することを、マルチタイムフレーム分析(MTF分析)や、フラクタル分析と言ったりします。(以下、MTF分析とします。)
ここでポイントなのが、MTF分析を行っていく上で、「メインの時間軸に対しては順張りでも、下位足または上位足では逆張り」というような状況がほとんどの場合発生します。
ですが、大切なのは、自分のメインの時間足で方向はどちらなのかを確認することと、メインより上位の足で順張りになっているかを確認することの2点。これらをしっかり踏まえた上で取引すれば、「順張りなのか逆張りなのかそもそもなんなのか」という状況を避けることができます。
お勧めのインジケーター
上記で解説した通り、順張りにしろ逆張りにしろ、取引を行う上で根拠が必須です。
そこで、最も手っ取り早く、かつ利便性の優れたものがテクニカル分析。そして、その中でも一際目立つのが「インジケーター」です。インジケーターとは、チャート上に設定するグラフのようなものです。
でもインジケーターって、めっちゃありますよね?どれ選べばいいかわからなくないですか?むしろ、色々表示させまくって最強のシグナルとかできるんじゃないか?とか色んなことを考えますよね。笑
私自身も最初はそうでした、、笑 今でも残っている初期のわけわからないのがこれです。
おそらくFX始めて1週間立ってないんじゃないかくらいのやつです。もはやアートですよね。
そんな私でも今では使うインジケーターは一種類のみとなりました。インジケーターについては別記事で解説していきますので今回は割愛します。
順張りなら、【移動平均線(MA)】一択です。
そうです。その一種類というのは、インジケーターの王様、移動平均線。Moving Averadgeの略として、MAと呼ばれることが多いです。
なぜ移動平均線なのか?それは、トレンドの把握がしやすいからです。シンプルですよね。「原点にして頂点」という言葉を体現したのがまさにMAだと心から思います。結局のところ、FXは「トレンドに乗っていかに利益を伸ばすか」が勝てる取引の真髄にあるものなので、そのトレンドを見極めるのにMAを使います。
また、MAは初心者の方にもお勧めです。とても使いやすく、シンプルなので。
逆張りはオシレーター系か?
逆張りのインジケーターと調べてみると、「オシレーター系」というのが出てきますよね。
じゃあ逆張りはオシレーターでいいのかというと、どちらでもいいです。「トレンド系」であるボリンジャーバンドを逆張りに使う方もいますし、オシレーターの「RSI」を淡々と逆張りに使う人もいます。ただ、世間で、オシレーターと言われているのはなぜかというと、単に「エントリーポイント」がわかりやすいからです。
逆張りを始めたての頃は、オシレーターの方が手法を作りやすいかもしれません。でも私自身は逆張りでも移動平均線を使っています。どれが正解というのはないと思ってもらってOKです。
つまるところ、、、
このインジケーターを使ったから「有利になる」、「優位になる」、ということはありません。
誤解してほしくないのが、インジケーターは取引の分析が「便利になる」ものです。
どう使いこなすかは、トレーダーの腕次第。何より忠告したいのが、インジケーターも取引手法の一環となるのでコロコロと変えないことが大切です。
まとめ
少し長いと感じたのでサクッとまとめます。
・初心者であるならば順張りでいこう(慣れてきてもメインは順張りがお勧め)
・利益が長期間で残しやすいのは順張り
・利益を残すのに勝率はあまり関係ない
・損切りをしっかり行おう
・順張り、逆張りは見る時間軸で変わる
・メインの時間軸を決めよう
・インジケーターは移動平均線がお勧め
・インジケーターは利便性を高めるためだけのもの
この記事を糧に、「順張り、逆張り」とうまく付き合っていただけたらと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました!