本記事では「インジケーター」について本質からしっかりと解説していきます。以下のような人にお勧めの内容となっています。
・どのインジケーターにしようか迷っている。
・使いやすいインジケーターを教えて欲しい。
・そもそもインジケーターって必要なの?
・必要な情報を最速で得て早く実践に臨みたい。
インジケーターって実際に初めて選ぶ時は本当に悩みますよね。。。
私も最初は様々なインジケーターを利用し、今では種類としては1つに絞って分析を行なっています。
そこに至るまでのインジケーターの「考え方」「役割」等をゼロから解説していくのでぜひインプットしてくださいね!
インジケーターは必要ではない?
まず初めに、インジケーターってそもそも必要なのかどうか?
結論からいうと、インジケーターはほぼ必要です。
というのも「ほぼ」としたのは実際にインジケーターを使わず、ローソク足やPA(プライスアクション)を中心に取引している人も存在するからです。
ですが概ねほぼ全てのトレーダーが何かしらのインジケーターを使っているのは事実です。インジケーターを設定することでランダムなわかりにくい相場に対し、一つの「ものさし」を持つことになります。このものさしを軸に様々な視点で値動きを判断し、取引を展開していきます。そうすることで、ランダムな相場がある程度パターン化できるのです。
ある程度決まったパターンの中で動くという視点が手に入るのでインジケーターは分析において圧倒的に便利です。
例えるならば勇者の装備する武器のようなものです。笑)
ただ、この武器(インジケーター)には注意点があります。
それはコロコロと種類を変えないこと、言い換えると一つのインジケーターとFXで青天井になる日まで向き合い続けるということです。たった一つで十分です。まずは一つを徹底的に使いこなしましょう。
取引の本質とインジケーター
さて、一つのインジケーターを使いこなすのが大切という流れで話をしてきました。ここで大切なことを言います。
インジケーターは勝ち続けるFXにおいてたいして重要ではありません。
いきなり話を崩して申し訳ないですが、イメージとして常に持っておいて欲しいのは、インジケーターは設定してエントリー方法を決めるだけでは全く役に立たない、意味を持たない存在です。
例えるならば、ダイヤモンドになる前の黒ずんだ炭素のかたまりのようなものです。
使い続けて、磨き続けてこそ、真価を発揮します。
私自身も初めたての頃は以下の3通りの失敗の沼に長らくハマりました。
- インジケーターをいろいろ変える沼
- インジケーターを複数同時に使う沼
- インジケーターの設定値にこだわる沼
まずインジケーターを変えてみたところで戦い方が変わるだけでたいして勝てません。
次に複数を同時にカスタマイズすると、カッコいいし、なんか分析してるチックですがシンプルに見るべき相場が複雑になります。
また、一つに絞ってあくせく勝率のいい数値を見つけようと設定値にこだわっても資産は増えません。
インジケーター自体に特別な力があるわけではなく、その「ものさしの役割」を持って使い続けることに価値があります。
では冒頭でインジケーターはほぼ必要という話をしましたが、なぜそこまで重要でないものが必要なのか?
それはFXで勝ち続けるための以下の3大原則を実行するために「便利」だからです。
・取引に根拠を持つこと。
・取引の一貫性を保つこと。
・含み益を伸ばすこと。
これらは取引における本質といっても過言ではないです。
FXを長く続けることは、大海原を航海することと似ています。
嵐のような相場にあっても舵を切り資産を守らなければいけませんし、雲一つない快晴では利益を確保しつつもいずれ来る天候の急変に備えなければいけません。
そんな道中でインジケーターという「ものさし」を軸に上の3大原則を実行することこそが、最終的な利益たる利益に結びつくのです。
最悪、インジケーターがなくても3大原則が実行できれば問題ないのです。
さて、ここまではインジケーターの概念的な話をしてきましたが、ここからは実際に具体的なインジケーターについて話を進めていきます。特に、「おすすめ」や「私自身の使用しているもの」を紹介していくのでしっかり読んで損はない内容となっています。
おすすめのインジケーターはズバリ、、!
おすすめのインジケーターは移動平均線(MA)一択です。
理由は以下の通りです。
- インジケーターの中で最も多く使われている。
- トレンドを把握しやすい。
- 順張り、逆張り、損切り、利確の全ての判断に使える。
- 視覚的に値動きの現在地がわかる。
まずは最も多く使われているメジャーなインジケーターという点。多くの人が使うということはそれだけMAの水準が意識されやすいということです。よくMA信者の皆さんが使用されているのは、「短期、中期、長期」の判断として「20MA、75MA、200MA」などが主流です。これら3本をうまく利用してトレンドの強弱を測ったり、損切りや利確などの決済を行なったりします。
MAはとにかくトレンドが把握しやすいです。単純に一本のMAで右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下りなら下降トレンドとなります。横ばいならば、まだトレンドが出ていないレンジ推移の段階という判断ができます。
また、トレンドに乗る順張りだけでなく、MAとの乖離や、反発を狙った逆張りのトレードもMA一つでこなすことができます。例えるならまさにオールインワンクリームのような存在ですね。本当にMAは万能でなんでもできます。
このような話をすると、ちょっと味気なかったり、自分なりのこだわりや自分の色を出したかったりする人もいるかと思います。しかし、自分の個性はFXにおいて、活かすものではなく向き合うもの、強いては敵になることが多いのが事実なのでまずはしっかりMAを使いこなしてみることを強く強くお勧めします。
模倣は創造の原点。
とよく言いますが、まさにこの通りです。慣れて慣れて使いこなして使い込んで、初めて光るものが見えてくる。最初の入り口は右ならえが効率的ですし、初めなんてそんなに重要じゃないです。続けることにこそ真価があります。
最後に、MAは一目で相場の現在地を確認しやすいです。トレンドの最中なのか、トレンドが出てからどれくらい経つのか、もみ合いやレンジの最中なのか、押し戻しのカウンタートレンドなのか、、などなど。今、現在の値動きの位置関係を知るのにとても優れています。
お勧めのインジケーターMAについて少し特徴を掴めたでしょうか?
MAについて全てを語ると長くなってしまうので詳解はまた後日別記事でさせていただきます。
ウォーカーが使用しているインジケーター
ここまで読んでくださった方は移動平均線(MA)がいいんだなってことが伝わっていると思います。
そしてご察しの通り、私自身もMAを利用しています。
しかし、ただのMAではありません。
経験上は最強のMAです。
そんな最強のMAの設定方法を今からご紹介します。
ぜひ、最後まで目を通していただいて少なくとも私がこれに出会うまでの半年くらいの歳月をショートカットしてください!
順張り指標の覇者、GMMA(複合型移動平均線)
「GMMA」。「なんじゃそりゃ?」という方も「あ、聞いたことある」という方もいると思います。
複合型移動平均線という名の通り、移動平均線の集合体です。
MAを単体で捉えるのではなく、一つの群れ、群として捉えるのがこのGMMAというインジケーターの特徴です。
その群には大きく分けて2つ、短期群と長期群があります。下図の水色のMA群が短期群、ピンク色のMA群が長期群となります。
本来、MA自体は細い1本の線ですが、GMMAを用いることで太い2本の帯になるイメージです。この帯がMAと同じように、ゴールデンクロスしたり、デッドクロスしたり、押し戻ししたりするのです。
では具体的な数値の設定に移りましょう。
MAの種類はすべて「Exponential」、適用価格は「Close」で、MAの期間の設定は以下の通りです。
【短期群】
「3」「5」「8」「10」「12」「15」
【長期群】
「30」「35」「40」「45」「50」「60」
短期群6本、長期群6本で合計12本のMAが表示されていればOKです!
色についてはわかりやすいように「短期群」「長期群」で分けてそれぞれ統一することをお勧めします。
どうでしょうか?設定が完了するとなんだかトレンドフォローの王様という雰囲気が漂っていますよね。笑)
ですが、私、ウォーカーの使用している最強のMAはこのGMMAに+αをしたMAとなっています。
最強は、GMMA+??
じゃあ、その最強までの残りのMAはなんぞや?というと
ズバリ、「20MA」と「200MA」です。
こちら2つも上のMA達と同じく、種別は「Exponential」適用価格は「Close」となります。
つまり私の経験上最強のインジケーターは
「GMMA+20MA+200MA」の合計14本のMA群。
数は多いですが、元を正せばMAを使っているだけです。
何度も言いますがこれがほんと最強です。
トレンドフォロー、逆張り、利確、損切りなんでもパーフェクトにこなします。
全て設定すると以下のような画像になります。
紫とオレンジが「20MA」「200MA」です。
本記事ではぜひ、設定して自分なりに使い方を想像してみてください。
これらを用いた具体的なエントリー方法については後日解説していきます。
スキャルピング用はこちら
スキャルピングについてはFX界では有名な億トレーダーぶせな氏の手法を使っています。
主にエンべロープ(EV)というインジケーターを用いた手法です。
エンベロープは移動平均線からの乖離率を表した線で、移動平均線からどれだけ離れているかを表します。そのため一見すると移動平均線と平行に動いているため形自体はほとんど同じです。
実際にエンベロープ自体は「トレンド系」の指標なのですが、私自身もぶせな氏を模倣して1分足の逆張り専用で使用しています。ぶせな氏も注意喚起していますが今から設定するインジケーターの設定値については「1分足専用」のものとなりますのでくれぐれも1分足以外で使わないことをお勧めします。
では早速、設定していきましょう!
設定完了後は以下のようなチャートになります。エンベロープが移動平均線を包み込むような形になっていますね。
まずはエンベロープの設定値から。以下のように設定します。
❶期間を「20」に設定します。
❷偏差を「0.10」「0.15」「0.20」「0.25」「0.30」「0.40」の6つで分けて設定します。【エンベロープを6回に分けて設定するという意味です】
❸適用価格を「Close」にします。
❹種別を「Exponential」にします。
これでエンベロープが6つ表示されるはずです。
次に移動平均線を設定します。以下の通りです。(画像は省略します。)
- 期間は「20」。
- 種別は「Exponential」。
- 適用価格は「Close」。
これらを設定し終わると以下のような画面になります。
それぞれの設定でインジケーターの色は変更可能なので、見やすい色や好きな色に変更してもらって大丈夫です。
エントリー方法としてはエンベロープの間隔をゾーンという捉え方をして逆張りをしていきます。ゾーンの詳細は以下の通りです。[下図の❶〜❺に対応しています。]
- ゾーン1[❶]→偏差1.0〜偏差1.5
- ゾーン2[❷]→偏差1.5〜偏差2.0
- ゾーン3[❸]→偏差2.0〜偏差2.5
- ゾーン4[❹]→偏差2.5〜偏差3.0
- ゾーン5[❺]→偏差3.0〜偏差4.0
ゾーンについてはこれでマスターです。試しにこの図でエントリーポイントをあげてみると以下の赤矢印ようなポイントになります。
一見すると、「すげえ、めっちゃチャンスあるじゃん!」「勝率すごい!」となるかもですが、上の画像はエントリーチャンスが多い時の相場なので実際には1日にエントリーは数回程度(ない日もあります)、勝率も動いている場面ではどのゾーンで反転するかはわからないので綺麗に全部が全部は勝てないです。
具体的な手法や考え方には本家ぶせな氏のブログを参考にしてみてください。
さらっと終わるつもりが結構長引きましたね。。。(ふぅ
今回はインジケーターの紹介で終わりましたが、具体的な私の取引手法についても後日更新していく予定です。しばしお待ちを。
以上でまとめとなりますが、インジケーターについて扱い方の理解が深まったでしょうか?
本記事が皆さんのFXライフ、序章のインジケーター選びにおいて大きな収穫となれれば幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!