本記事では以下のような悩みを解決していきます
・FXで勝つためにはどのような心構えが必要なのだろう?
・どんなメンタルでFXをしていたら勝てるようになるの?
・大損したらどうやって立ち直るんだろうか?
メンタル面は抽象的な話になりがちですが、色々な具体例を用いて客観的にわかりやすい解説に努めていますので、ぜひ最後までお付き合いください!
長期視点での努力
まず初めに結論から言うと、FXで勝てるようになるには平均して2〜3年かかります。この年数の中には自分の手法を作る期間は含まれていないです。まず初めに様々なインプットをして戦えそうな手法を作ってから2〜3年と考えるのが妥当なライン。このくらいの努力期間はFXを始める前に設定しておいてください。1年めっちゃ頑張ったけどトータルマイナスなんて当たり前なので、そこで変に才能がないとか、向いてないとか言って諦めないでください。
FXに限らず、物事を成し遂げるには一定期間の作業量が必要です。
そんなこと当たり前。と思うかもしれませんが、実際これができていないからほとんどの人は勝てないのです。
今思い浮かぶ限りで、「去年から継続して一定作業を積み上げているもの」を考えてみると案外思い浮かぶことはあまりないものですよね。私自身も「FX」と「仕事関係のこと」以外で何かスキルアップのために継続して作業しているかと言われてもゼロです。笑
長期間の努力と聞くと、気が遠くなる方や達成に不安を感じる方もいるかもしれません。そんな方にアドバイス。とにかく楽しみましょう。え、無理。と思わずに、、笑 努力している人は楽しんでいる人に勝てません。彼らはそもそも努力という概念がないし、時間や長期間なんてものもなく、ただただ楽しめる対象に没頭し、極まるところまで極めています。
どんな世界でも努力を努力と思っているうち、そう感じているうちは一定の壁は越えられないことがほとんどです。どうせやるなら、楽しめる工夫を自分なりに考えて、楽しんだもん勝ちです。よく聞く言葉ですが、FXにおいても真理なので最初に伝えさせてください。
自分に合ったスタイルを見つける
勝つために必要なものと聞いたら、「取引手法」や「取引スタイル」がすぐ浮かびますよね。今回は「勝つためのマインド」という切り口でお話しているので、特にこの「自分に合った取引スタイル」が重要になります。
例えば、兼業トレーダーの家庭をもったサラリーマンのAさんをイメージしてください。この人は主にスキャルピングが得意です。家に帰ると20時でそこから家庭のことと、仕事の残業をこなしながら、FXをしています。ですがチャートをまとまって見れる時間はあまりなく、スキャルピングで取れそうなポイントを逃すたびに、機会損失でストレスが溜まっていきます。取引がうまくいかない日よりも、うまくFXと向き合えない日が多く利益になりません。
ここで注意点として兼業の人がスキャルピングをしにくい訳ではないです。このAさんの場合は生活スタイル上スキャルピングで利益を継続的にあげるための「時間的な土台」がマッチしていない、Aさんに合っていないのです。
取引手法がどんなに優れたものであっても、それを実行できなければ無意味です。
そのために自分に合ったスタイルを確立すること。これが繋がって、取引手法も自分が実行できるものとなっていきます。
自分の取引ルールを死守する
取引ルールを守ること。これはできそうで簡単にできないものなんです。
死守する。くらいの覚悟があってようやく守れます。何がなんでも守りましょう。
これくらいいうと、取引ルールがガチガチに固いものになります。でも、守ると同時にもう一つ重要なのが柔軟性です。取引ルール一つで縛ってしまうと対応しきれないのが相場です。
そこでルールの多岐化、多様性を私はお勧めします。どういうことかというと、相場の局面ごと、あるいは自分の資金状態でもいいです。このシナリオが来たらこう対処する。自分の資金状態がこの程度ならこう対処する。というのをとにかく細かく、枝分かれした形でルールを決めるのです。こうすると本来なら「ルールを破る」という段階でも、「ルールを破る」というその行為自体が細分化したルールの中に入ってきます。
破ることすら決めている。といった感じです。当然その時の損失やリスクは大きくなりがちですが、その分得られるリターンもあるのです。そこまで管理して、ルールを守るという行為が実践的に可能だと思います。
再度まとめます。ルールはできる限り細分化しましょう。カバーできない局面が存在しなくなるまで細かく。
連勝、連敗後に気をつける
これはトレードにおけるメンタルの最大の障害といえるレベルの話です。
人間であれば誰しも、連勝すれば気が緩み、負けが恐くなります。連敗すればもちろんさらに負けが恐くなるし、時にはルールを破り、一度の取引で一発逆転の勝負をかけてしまうでしょう。
結論から言うと、連勝連敗に関係なく、メンタルはブレてはいけません。何もなかったかのように次も淡々とトレードする。これこそが勝ち続けているトレーダーが宿している精神です。
ではなぜ、人は連勝連敗後に精神が揺らぐのか。これはギャンブラーの誤謬ともいわれている錯覚が主な原因です。
例えば、コイントスを10回行うとします。今、「表」が6回連続で出ました。すごい確率ですよね。ここで次こそは「裏」が出ると思い、続けて2回投げたらまたまた2回とも「表」。皆さんもそろそろ「裏」が出る確率が上がっているように思いますよね?10回中8回連続で「表」なんだから次、いや、最低でも残り2回のうち1回は「裏」だろうと。
まさにこれこそがギャンブラーの誤謬。錯覚なのです。どれだけ過去に連続して起こっても、次の一手にはなんの影響もないのに、何か影響を感じてしまう。これがトレードにおいても、連勝、連敗後のメンタルに影響してしまうのです。
打ち勝ちましょう!錯覚に!
錯覚は錯覚とあらかじめ強く認識しておけば、錯覚になっても「これは錯覚だ」という認識が働き、正常な行動をとることができます。連勝しても連敗しても、いつも通り変わらずトレードする。これが勝つ、いや、勝ち続けるメンタルの秘訣です。
大損した時にすべきこと
FXなんてものをしていれば、どんなに優れたトレーダーでも大損をする時が必ずきます。リスクなしにリターンはないからです。まずこの時にすべきことは、一旦チャート画面から離れて、頭を冷やし、冷静になることです。そして損失をそれ以上増やさないよう、一日、長くて一週間はトレードを休むこと。メンタルが正常でなければ、トレードで利益を残すことはより難しくなる一方です。この大損後の休養期間にすべきことは以下5〜6つです。
・感情的にならない、自分を責めない。悪いのはメンタルか手法。
・なぜ、大損したのかを把握
・元々の取引ルールの欠陥なのか、一時的なルール破りが招いた惨事なのか把握
・取引ルールの欠陥ならば → ルールを再度決め直す
・ルール破りならば → なぜルールを破ったのかメンタル面から見直し反省する
・今後のFXに回す余剰資金を決め直す
ここで多くの人はこの2択を迫られます。
FXを続けるか、やめるか。
ここでやめたらもちろん今までの「お金」「時間」「労力」は戻ってきませんし、やめなかったとしても、いつ勝てるようになるのかはわかりません。そもそも勝てるようになるものなのか、と疑心暗鬼に打ちひしがれるかもしれません。
ですが、ここで断言できるのは、FXは勝てるようになるまでやる価値は十二分にあるということです。だって、考えてみてください。ネット環境一つで、自分の意思決定や判断一つで、際限なく収益をあげていくことができるスキル。しかも、稼ぐための時間も在庫も他のビジネスのようにかかりませんし、何より、個人でFX以上に稼げるスキルを現世界で私は知りません。
勝ち尽くした先に、これほどのリターンがあるのですから、今まで出会ってきた資格習得や仕事のスキルアップにかけてきた努力量で通用しないのは当然ですよね。5年だろうと、10年だろうと、20年ですら寿命が長寿化している現代では努力する価値があるものだと思います。
ここまで書いてきて私が伝えたいことは一つです。
FXは続ける価値があります。
迷っているようなら、せめてもう一年、努力してみてもいいのではないでしょうか?
継続運用をブレない信念
何のことかあまりピンとこない方もいるかもしれません。が、見出し通り「運用を継続する信念」が勝つためのマインドには不可欠です。
FXでまだ思うように収益を上げられていない人のほとんどが、FXで勝てるようになったら運用は楽であろうと思うかもしれません。ですがここには少し誤解があります。
勝ち続けているトレーダーは皆、長期試行後にプラスになる期待値をもってしてトレードをしています。ここでポイントなのが、「長期試行」ということ。つまり、目先の3連敗、5連敗、10連敗くらいなら、短期試行のうちで普通に起こりうる訳です。
でも10連敗もしてしまったら、「自分の取引は間違っていないか?」と誰もが思ってしまいますよね。ここで大切なものこそが、運用を継続する信念なのです。
「10連敗したから、ちょっとトレードを止めて、検証作業に戻るか。」というのも確かに正しいです。しかし、本来なら長期試行でプラスになるはずのものが大きくマイナスになっている時は、近いうちにプラスに変わる波が来るものなので、ここで止めるのは筋違いですし、そもそもそれで長期試行後にマイナスになるようなら準備不足なだけです。厳しい言い方ですが、これが真実です。
正しくは、10連敗しても自分の運用を信じ切れる信念。そして何事もないさまで運用を継続すること。これができないうちは、勝ち続けるという領域には届かないでしょう。
一貫性のある行動
ここでいう一貫性とは取引に対してです。先程の見出しで、少し長期試行と期待値というワードが出てきましたよね。まさにこれらを活かすための行動を取らなくては、勝ち続けることは不可能です。
話は少しずれ気味になりますが、今ここに3人のトレーダーがいます。
Aさん → 小学生で取引の仕方もわからないが、「上」と「下」で取引してもらう
Bさん → サイコロ投資家で、見境なく適当な取引をする
Cさん → FXを勉強して2年目。色々と試行錯誤し、苦戦しながら取引している
この3人の投資結果は多くの場合、以下の通りです。
Aさん → プラマイゼロ
Bさん → プラマイゼロ
Cさん → マイナス
Cさんは間違いなく一番FXに詳しくて、努力しているのになぜだかマイナスに。なぜでしょう?
ここに取引の一貫性を保つ重要性が顕著に現れているのです。試しにデモトレードで100回くらいの適当なトレードを(損切り幅と利食い幅はしっかり決めて)行ってみてください。思ったよりマイナスにならないと思います。増えている人すらいると思います。Cさんはなぜマイナスなのかというと、取引手法をコロコロと変えているからです。
話を戻すと、期待値の高い取引をリスクリワード(RR)の高い取引と言ったりします。被るリスクに対し、得られるリワードが高い。10pipsの損切りならば20pipsの利確のような取引。(これを適当に行うのがサイコロ投資家です。)
FXを始めたての多くの人は勝てる取引=勝てる確率の高い取引と思うかもしれませんが、大切なのは、勝てる確率ではなく期待値です。勝てているトレーダーの取引をみているとわかりますが勝率なんてものは50%前後がほとんどです。目先の値動きが上がるか、下がるかより、勝てた時に大きくとれることが重要なのです。期待値と確率については別記事で詳細するので今回はこの辺でまとめます。
ここまでお話ししてきたように一時的にマイナスを被ったとしても、期待値の高い取引を一貫して行い続けることで、最終的な収支はプラスになります。
一貫性を信じて貫きましょう。
長期試行後の収支から学ぶ
さて、長々とマインドの話をしてきましたがこれで最後です。
先程までの長期試行が大事、期待値が大切、ブレない信念と一貫性などもちあわせて運用し1年経ったとします。
ここでまず成果を出せる人、出せない人と存在します。スイングトレードで1年となるとまだ試行回数が足りない場合もあるかもしれません(2週間に1回とかだと年26回トレードになるため)が、デイトレの試行回数としては充分で1年後の収支は結果そのものです。
ですから、ここでマイナスならば何かを改善する必要があるかもしれません。
ただ、ルールを破ってマイナスならばそれは然るべき結末です。
FXをしている方の99%はFXで稼ぐのが目的であると思います。ブレない信念は大事ですが、長期収支がマイナスなのにブレないでいるのは改善の努力を怠っているだけ。
何事も結果から学べることは圧倒的に多いですよね。FXも同じですが、ただ一つ異なるのは、長期試行後の収支からしか結果はわからないということです。上の見出しでお話した通り、数回程度の取引でその都度反省して改善していたら、取引の一貫性が保てませんし、何より長期でプラスになる手法の意味がないです。
お伝えしたいのは、手法の改善をするタイミングとして、長期試行後の収支を参考にすること。ここで何を改善したら更にうまくいきそうなのかを明確にしましょう。
そして、更に上を目指しましょう。どこまでも際限なく。
まとめ
FXの世界にも「安定」の2文字はありません。
あるのはひたむきな努力の賜物として、収支が少し上がってきたなくらいの感覚です。
ですが、FXには続ける価値があると心から私は思います。ゆくゆくは金銭的価値を超えて、知的好奇心を満たす場としても。更に向こうを追求し続ける自己追求の場としても。
このような愉しさが感じられてきたら、たぶん晩年勝ち組トレーダーの近くにいるはずです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
この記事を糧に、勝つためのマインドの矜持を保ち続けてくださったら幸いです。