最近になってようやく収支が安定しそうだな。
と思った翌日から連敗モードに入ったり。昨日まで連敗してたよな?ってくらい大きく勝てたり。
トレードをしていれば、人である以上メンタルは切って切り離せない存在です。
本記事では実際にトレードをしていると起こる勝ち負けについてのメンタル面を掘り下げていきます!
勝ちだけでは破滅するメンタル。
勝って勝って勝ちまくるトレードに憧れる人もいるかもしれない。
でも実際には勝率100%もなければ、90%なんてものもほとんどないに等しい。
そんな周知の事実があるからこそ、連勝すると怖くなる。
恐怖が欲望に勝る感覚。
これだけ勝ったからそろそろ負けがくるだろうと。
それでも勝つと、今度は楽観的な視点、自己中心的な視点が強くなる。
今度も勝てると慢心に溺れてくる。
欲望が恐怖をおいていく感覚。
そうなったらもう破滅はすぐそこだ。
次の一手で負ける意味がわからなくなり、ルールを破ったハイレバに走る。
もしくは、負けたくない一心でナンピンをする。
そして行き着く先はロスカット。
これは、利益がなかなか安定しない頃によくある一コマですが、「勝ちだけ」「連勝だけ」がなぜうまくいかないのか理解でしたでしょうか?キーとなるのはやはり勝敗に対する心情の変化、なかでも恐怖と欲望が深く関わり合っています。例えるならば、螺旋のように、トレードを行うにつれて恐怖が勝る期間があれば、欲望に身を焦がす期間もあるのです。
実際のところ私自身も勝ち続けていいことはあまりなく、資産が増えるきっかけとなるのはいつも1トレードで大きく取れた時だけです。連勝していると、「わからない」をある程度許容しながら行っているはずのトレードが、まるで自分の注文で相場が動いているのではないかというくらいピンポイントで反応するので、かえって恐怖です。そしていつか恐怖が欲望に変わり、いつもしないトレードをしてみたり、いつもより大きくポジションをもったり、ポジポジ病になったりと、大損失を叩き出す方程式が完成するのです。
これらがある程度わかってきた今はどうなのか。もちろん勝ち続けるのは嬉しいですが、あくまで長期的な視野で資産を増やすという意味での「勝ち続ける」を念頭にしているため、直近で5連勝もすればなんだか気持ち悪いです。笑)
負けだけでは資産がなくなる。
こちらは当たり前ですが、負け続けると以下のような不具合が生じます。
- 資産が大きく減る。(ドローダウン)
- このまま負け続けることに恐怖を感じる。
- 一回で(もしくは早く)損失を取り返したい思いが強くなる。
大きく見積もってこの3つが連敗時の宿敵です。
「負けることに慣れている」というと語弊がありそうですが、いい意味で負けることに慣れていないと資産は増えません。
負けを負けとして、ある意味当然の途中経過として享受できているメンタル。
「負けを認めること」ができて初めて連敗時のメンタルダウンに打ち勝つことができるのです。そしてその負けは自分の手法がより強化されるきっかけとなるポテンシャルを秘めています。
積極的に負けましょう。(言い過ぎ)
負け慣れましょう。
その中で資金管理と資金増減に対して、自分のメンタルとどう向き合うべきなのかが掴めてくると思います。
掴めたコツは忘れないようにメモをしておくのは必須です。メンタルノートでもストレス要因でもなんでもいいので、自分のメンタルがぶれるシーン、資金増減パターンを明記しておくと効果的ですよ。
勝ち続けるためのマイルドな勝敗の良さ。
では、長期にわたって勝ち続けるためにはどんな勝敗が適切なのか。
連勝続きでもメンタルはブレる。
連敗続きでもメンタルダウン。
なら答えはシンプルです。
そう。勝ちすぎず負けすぎず。がベスト。
あの天下の徳川家康はこんな言葉を残しています。
及ばざるは過ぎたるより勝れり。
時に、完膚なきまでに勝ち尽くすより、一歩下がって様子見するもしくは少数の被害で撤退する。が最善であると。
これが永きにわたって勝ち続けるために必要な謙虚さなのでしょう。
何事もやり過ぎはよくないですよね。勝敗も偏りすぎると失うものが多い気がします。
結論、50-50が安定する。
私自身のトレードとしてはほぼ勝率は50%前後で、どちらかというとやや50を下回るくらいです。
ただやはり勝率というのは確率の支配する領域なので、5連敗や10連敗など起こる時もあります。
しかしどのような状況になっても、50-50で勝ち負けが決まり、その確率と期待値に委ねることで安定してくるメンタルがあります。
勝つときよりも負けるときの方が小さく、それと同じ周期で回ってくる勝ちは大きいから利益が残る。
多少の連敗は期待値からして仕方ないことと諦めることもできるので、逆にメンタルはブレない。
これらを踏まえた上で、約50%の損小利大というのはメンタル面に優しいし、勝ち続けることを念頭においた第一歩目のトレードとしてはとても優位なものだと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました
本記事が皆さんのFXライフの糧になれれば幸いです。