トレード手法の作り方【誰も教えてくれなかった手法開発のコツ3選!!】

「勝てるトレード手法を知りたい!」

と、FXを始めるにあたってまずは誰しも勝ちたいがために「勝てる手法」を当てもなく探しにいくと思います。しかし、当然ながら「勝率○%!」「月利◯%!!」と謳った方法に飛びついては結局勝てていないのが現状なのではないでしょうか?

まず初めに断っておきますが、世の中には2種類の勝ち組トレーダーがいます。

1つ目は「時の運のみで勝てていたトレーダー」。相場が良くて相場に勝たせてもらったというトレーダーです。

2つ目は「勝つべくして勝っているトレーダー」。期待値と確率を駆使してどんな相場でも生き残って勝ち抜いたトレーダーです。

そして私自身も含め、本記事で開発するトレーダー像は紛れもなく後者であることをここで覚悟してください。

本記事は以下のような方にお勧めです。

・FXを始めて間もない方

・数年間FXをしているがいまいち結果が出ていない方

・トータル収支マイナスの方

・変な情報商材やFXサロンに加入を考えている方

・さらに新たな手法を開発したい方

勝つべくして勝つにはもちろん「経験」が必要です。

「経験が必要」なので時間はかかります。めんどくさいこと極まりないかも知れません。。

先に断っておきますが、今回は「ラインの引き方がどう」とか「インジケーターの種類が、、、」とか、付け焼き刃の表面的なことはお話ししませんしあまり重要でないのでスルーします。

ですが「勝ち続けるには必要な根本的な考え方」を本記事で、コンパクトに、シンプルにまとめてありますのでこの記事通りに開発すれば最短ルートは辿れることを約束します!

では、颯爽といきましょう。

目次

手法をつくるとは?

手法開発にあたってまず理解しておかなければならないのはここです。

手法を作るとは一体どういうことなのか?

簡単にいうと、ランダムな相場、無秩序な相場に対して【一つのものさし】を持つということです。

そしてなぜこの【ものさし】が必要なのか?

これは「トレードで勝ち続ける」という事実を逆算すると、【利益を生む可能性のある一定の行動=手法通りのトレード】【継続する必要があるから】ですよね。

ここで一つ警告しておきたいのが、手法を開発したらその手法以外の方法で取引しないことです。よくあるのが「やっとの思いで勝てる手法を開発した!」となっても、今まで裁量でしていた昔馴染みのトレードを同じ口座でしてしまう。もしくは、「勝てる手法❶と勝てる手法❷」を「勝てるから」と言って同じ口座で運用してしまう。これらをやってしまうといくら勝てる手法でも利益を出せなくなってしまいます。

なぜならば勝てる手法は「それしかやらないから」勝てているのです。他ごとしながら(他のトレードしながら)勝っていけるほどFXは甘い世界ではないです。

口で言うのは簡単ですがシンプルに「ものさしを作る」=「同じ条件設定で縛る」ことは全くもって難しいことこの上ないです、、

例えば以下のようにラインブレイクの手法を作ろうと考えます。

しかし、ラインの引き方一つとっても色々ありますし、どの通貨ペアで、どの時間軸で、いつエントリーして、どこで決済するのかも決まっていないため、このままでは何もできません。もっとも、これら全てを差し置いて資金管理は最重要となりますが今回は手法の回なので省きます。

パッと見しても、難しさのレベルが底知れないですよね。。

雲を掴むような話に思えてくるかもしれませんが、その感覚が正しいです。

手法を作るとはどういうことか?再度まとめます。

手法を作る=自分の中で基準を作ること

先人のアイデアを借りるメリット・デメリット

ここまで読んでFXを諦めようと思っているそこのあなた。大丈夫です。

私たちには先人のアイデアがあります。

先人のアイデアとは具体的に、ダウ理論やエリオット波動などの基礎的な理論、プライスアクションやローソク足などの値動きの分析方法、その他インジケーターを用いたテクニカル分析やファンダメンタル分析、マルチタイムフレーム分析等を含みます。

しかしながらこのアイデアにはザッと以下のようなメリット・デメリットが存在します。

メリット

ゼロから基準を作る手間が少し省ける。

相場をよく知る足がかりとなる。

デメリット

アイデアを借りただけで勝てた気になる。

アイデアを使える形に展開していくのが高難度。

❸アイデア特有の固定概念に縛られやすい。

まずメリットとしてゼロからすべてを探る手間が省けます。道なき道ではなく開けた草原くらいには難易度が下がると思います。そして何より、相場を知る第一歩目の足がかりとしてある程度の「ものさし」という基準を授けてくれます。

しかし、注意したいデメリットとしてあくまで理論を「借りた」だけの状態なのでそれだけで勝てるようにはなりませんし、それらのアイデアを「知る」ということと「使うこと」、また「使いこなす」という領域はすべて似ているようで全く異なります。トレード独特の発想力を鍛える必要があり、それを身につけるのに努力が必要です。

抽象的ですがシンプルにまとめると以下の流れでアイデアを手法にしていきます。

アイデアを知る、学ぶ

→②相場に当てはめて取引条件を考える

→③検証をする

→④検証結果に合わせて資金管理を考える

→⑤実践で使いこなす

なんとなく実践までの大まかな道筋は把握できましたか?

でも皆さんが知りたいのは、検証方法でも資金管理でもなく「手法を作る上での考え方」、上の流れでいう2つ目の項目ですよね。

そうでないと逆に私も困ります。笑

ここからが本記事のタイトルでもある、手法作りのコツのターンです。

先に断っておきますが、ファンダメンタル分析は私自身の手法開発の概念からかけ離れているので一切必要ないです。

では続きを見ていきましょう。

コツ①トントンベースから考える

トントンベースってなんだ?と思う方もいるかも知れませんが、シンプルに収支がプラマイゼロの状態のことです。

ちょっと待った。プラマイゼロなんてトレードする意味ないじゃん!

と思う方もいるかも知れませんが手法開発の原点はここからだと私は確信しています。

FXをする上で始めて1〜2年で収益を上げようと思うのは立派ですが超超超ハードモードですし、そもそも8割〜9割の人は年間収支がマイナスになるものです。

「そこで負けないように」プラマイゼロを目指す。このような捉え方も概ねあってはいますが、本質は次の通りです。

勝ち続けるトレードには、負けないトレードが必要。

具体的には長年、生涯を通じて勝ち続けるためには目先1〜2年で勝てるトレードではなく、何千回、何万回と繰り返しても決して底を尽きないトレード、何千回とトレードして負ける確率がゼロに等しいトレード。これこそが私たちが目指すべき理想のFXトレーダーです。

その上で大切になってくるのがこのトントンベース。

身につけて欲しいのは、【今負けていても必ず収支がプラマイゼロまで戻ってくる保証が確率的にある】という感覚です。

よくFXトレードの収支には適当にトレードしていてもプラマイゼロだが、勉強し始めるとマイナスになるというあるあるがあります。この究極のど素人であった頃の「テキトーなトレード」でプラマイゼロというのを手法の第一段階として意図的に考え再現するのです。

ここが意外と難しいことにやってみると気づくはずです。

「同じ条件で」「どんな時も取引する」この難しさ。わかる人は痛感していますよね。。

例えば利確を20pips、損切りを10pipsでトレードするならその条件で1000回取引してみてください。収支はどうなりましたか?おそらく0近辺にいるはずです。そもそもの取引条件が薄すぎますが、、

このトントンベースで伝えたい行動プランは以下の流れです。

❶テキトーなトレード1000回検証が完了しプラマイゼロ付近の収支になる

→❷少し条件を考え直し、手法の再開発する

→❸1000回トレードしどうなったか【ダメなら❶に戻る、結果が良好なら実践に移る】

そして手にしたい感覚は、先程もお伝えした、

【今負けていても必ず収支がプラマイゼロまで戻ってくる保証が確率的にある】

という感覚です。これがあるのとないのとでは雲泥の差で、投資でドローダウン(資産が大きく目減りする段階)にあったときにいつか元に戻る絶対的な安心感があるのと、感情に左右されずとるべき時にとるべき行動が確実にとれるようになります。

テキトーなトレードというのも、案外考えるのに時間を要しますが、「勝つことを目的としたトレード」でなく以下の条件を満たしたものであればなんでも構いません。

【テキトーなトレードの条件】

①エントリーポイントが明確であること。

②利確ポイント、タイミングが明確であること。

③損切りポイントが明確であること。

④自分以外の第三者が実行可能で再現性が十分にあること。

→その時々の感覚でとか、年数回のトレードとかはなし❌

そして「少し条件を考え直す」ときに必要となってくるのが「確率」と「期待値」の考え方です。9割型は損小利大スタイルになると思います。確率と期待値の考え方については長くなるので別記事で解説させていただきます。

コツ②実行可能なトレード手法にする

2つ目のコツは【実行可能なトレード手法】であることです。

時間的な適性

いくら優秀な運用成績を残せる手法であったとしても、自分の日々のライフスタイルで実行できないものや、時間的に無理を強いるものは続きません。。

例えば、会社勤めのサラリーマンをしていて、いくらロンドン市場序盤(夕方16時17時台)でのラインブレイク手法を極めたとして、いくら驚異的な検証結果を得られたとしても、時間的に実行するのは難しいですよね?

このほかにも、基本的に短期の15分足以下をメインで使用するトレードはある程度チャートを見張っている必要があるので、兼業トレーダーにはあまり向いていないといえます。

生涯勝ち続けるトレーダーとして何より大切なのは、今後10年、20年先、定年を超えた先ですら、実生活とともに共存できる、継続できるトレード手法でなければいずれかは環境的な理由でFXを辞めざるを得なくなるということです。

いくら勝てていても環境的な理由でトレードをやめたくはないですよね。勝つことを模索している最初の頃はないがしろにしがちな部分ですが、勝ち続けるにはまずわきまえておかねばならない重要項目です。

再現性

ここまで、【時間的に】実行可能かどうかをお話ししてきましたが、もう一つお伝えしなければならないのが【トレードの再現性があるかないか】という点で実行可能かどうか。そうです【再現性】です。

手法を作ったは良いがルールが複雑で同じような条件があまり出てこなかったり、ファンダメンタルに特有ですが「これがこうなったらこう」という因果関係で取引するのは困難を極めます。全てにおいて逆サイドの取引が存在するからです。

また、再現性で注意すべきなのは私自身の経験上【利確ポイント】です。損切りは明確にできることが多いですが、利確は慣れてきて損小利大スタイルになると、どこで利食いを入れるかがインジケーター頼りだったり、その時の裁量だったりに偏りやすいためです。

私自身はメインのトレードはRR1.5~1.6で利確ポイントを固定しています。そして分割エントリーもしていないためとてもシンプルです。

なぜ分割エントリーをしていないかは以下の記事を参照してみてください。

【もう迷わない!】FXの利確と損切りを最短で上達させる方法。

検証の際にトレードの出入り口を明確にするためにも利確ポイントの固定は必須です。ただ、検証の段階で同じ手法を用いても、RR2でやるのかRR3で取引するのかでもちろん結果は変わるのでその分別は行った上で検証作業を進める必要があります。

コツ③【検証】→【実践】→【反省・修正】→【検証】→【実践】のサイクルを回す

最後になりましたがFXで勝つためにすべきことの最後の砦はシンプルです。

【検証】→【実践】→【反省・修正】→【検証】→【実践】のサイクルを回す。

当たり前のことかもしれません。

でも、すべてこのサイクルをこなしているトレーダーはごく僅かです。やりきっている人は勝ち続けています。

検証の目安としては【1000回分の取引】が最低限のボーダーラインです。

この回数をクリアしてなお優位性のあるトレード手法、結果の出たものであれば実践でも良い結果を導いてくれることが多いです。しかし実践では、普段の日常生活環境や、メンタル等の様々な要因により検証通りにいかないということが案外多くあります。そんな壁に当たったならば、随時反省と改善案を考案し、手法の修正を行う必要があります。そして、修正を行ったならば必ず検証も【修正ver.で1000回】行うようにしましょう。そして再度実践に移り、結果良ければ報われますし、ダメならまた修正→検証を繰り返すのみです。

どうですか?

想像するだけで面倒ですよね、、

でも、FXで稼げるというスキルはどんな困難や面倒を踏んだとしても掴む価値のあるものです。少なくとも資金効率をこれ以上活かせる金融商品はFXの他にありません。言い遅れましたが、「1000回」というのは私自身が今まで様々な手法を検証してきて感じた無難な数字であり、多くのトレーダーの書籍やブログを拝見してもよく見かける妥当な数字です。

以上で本記事の内容は全てとなります。

いかがでしたでしょうか??

思っていたコツや知りたかったコツと少し違うな、、と感じた方もいるかもしれません。

しかし「手法をつくる」となった時にこの行動のもう一段階上の視点、「勝ち続ける手法」を見据えた時に本記事の内容は絶対必要となってくる部分です。「ただ目先の利益を得られれば良い」と言う安易な考え方をしているとFXの世界では絶好のカモとなってしまいます。。何回か餌食になってから這い上がるのも悪くはないかもしれませんが、この記事を読んでくださった皆さんには、是非とも最短ルートで生涯勝ち組のトレーダーになって欲しいと願っています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!

本記事が皆さんのトレード手法開発の糧となれば幸いです。

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この記事を書いた人

FX歴5年目の現役FXトレーダー。10000時間以上相場と向き合った経験と知識を発信中。FXで生き残るためのインプットがこのサイト1本で完結するような、“勝ち組の終着点(=ターミナル)”を完成させることを信念としている。

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