トレンドかレンジか、それが問題だ。【相場の世界にある真実とは?】

突然ですが、みなさんは「相場観」をもってトレードしていますか?

本を読んだり動画を見たりで学んでできた相場観。

投資と考えたときに今までの先入観でできた相場観。

実際に相場で戦ってきて経験値として培われた相場観。

いずれにせよ何かしらこの世界に対しての「色メガネ」を持っていると思います。

そこで今回は中でも核となる「トレンド」「レンジ」について触れたあと、私自身の相場観をお届けしたいと思います。

なかなか目新しく思われる方も多いかもしれませんが、事実として見れば見るほどにハマる世界観だと自負しているのでぜひ、一読をお勧めします!

目次

相場にはトレンドしかない?

ニュースでもファッションでもなんにしても「トレンド」という言葉は日常的にもよく聞きますよね?

「トレンドに乗っている」とかそうでないとか。

FXの世界でも同じく「トレンド」は存在しますし、金融商品全般にそれは言えると思います。

そして昨今も声高に叫ばれるのが「トレンドフォロー」の戦略や考え方ですよね?

損失を限定して利益を大きく伸ばす。

これによって勝率50%以下でも利益を残すことが可能になります。いわゆる損小利大の考え方です。

相場の世界は不確実性に満ちているからこそ、支持される人気のある考え方。この視点で相場を戦うときに必要となるのが「トレンドを見抜く力」です。

ではトレンドはいつ発生するのでしょうか?どのタイミングでどういったチャートパターンの時に発生するのでしょうか?

「いろいろある。」という答えですよね。笑

ダウ理論とかエリオット波動とかグランビルがどうとか、、本当に数数多の十人十色の理論があるというのが現実です。

代表的なものに絞って相場を見てみても「何か足りない」気がするし。かといって組合せすぎてもよくわからないか「気づいた時には乗れないトレンド」じゃないでしょうか?

そして挙げ句の果てはMTF(マルチタイムフレーム)分析といっていろいろな時間軸でいろんな方向にトレンドが発生し混乱します。真のトレンドは全ての時間軸で同じ方向を向いたトレンド。これを見つけるため備えるためにチャートにしがみつきます。けど思ったより少ないし、思ったより続かないのがトレンド。そんな感じの経験値ではないですか?

私自身も一時期は「世界にはトレンドしかない」と思ってトレンドフォローに明け暮れていた時期があります。今もトレンドはあると知っていますが「トレンドにしがみつくこと」はやめました。なぜかというと疲れるからです。

トレンドはコロコロ変わることが多いですし、何より、収益化するためのエントリーポイント、利確ポイント、損切りは良しにしても、、とにかく利確とエントリーポイントは見極めが大変重労働です。笑

FXで勝ち続けている方は納得してくださるかと思いますが、トレードを一定の熱量で継続していく上でトレードの「取り組みやすさ」、要するに「疲れないトレード」は本当に大事です。とるべき時に当たり前のように利益をとれる技術。その根幹を成しているのが日々の当たり前のトレード作業です。チャンスがあったら入ってAIのように決済する。何もなければ何もしない。

少し話が逸れたのとこの見出しで伝えたいことを思い出したので書きます。

「相場にはトレンドしかない。」という世界観は「順張りで利益をあげたい人」に向いています。

なんか当たり前すぎる収穫かもしれませんがお許しください。前菜ですので。

ではトレンドの反対側も見ていきましょう!

相場にはレンジしかない?

相場にはレンジしかない。

実際のところ私自身、こう思っていた時期の方が多かったように思います。

投資対象がほぼFXだけであったのもその由縁かもしれません。

例えば1時間足でトレンドが発生していたとします。しかし、少し上位視点に切り替えて日足で見てみるとレンジの中の一部であったりとか。また、「日足でトレンドだから間違いない」と思っても週足、月足に上げて見てみるとやっぱりレンジの中にあるトレンドに見える。

今度は逆に1時間足でトレンドが発生していたとしても、15分足に下げるとなんかレンジっぽい。といった印象を持つときも多々ありました。

今見えているトレンドもいろいろな視点を交錯して考えると「レンジ」が連続しているだけではないのか?

と思えてきた頃をよく覚えています。

実際のところFXの世界は「レンジが7割、8割」と言われるほどにレンジだらけです。むしろレンジの繋がり方、連続の仕方でトレンドかどうか判断しているようなものです。

(では私自身は今もレンジ100%の世界観なのか?と言われるとそうではないです。)

「相場にはレンジしかない。」という世界観は「生粋の逆張りプレイヤー」に向いています。どちらかというと上級者向けかなと思います。

なんか推しでもないアイドルを推さなきゃいけないような気分でここまで書いてきたので内容薄めですがご了承ください。笑

お待たせしました。

さあ!ここからが正念場です。メインディッシュなので熱いうちにお召し上がりくださいね。

相場には「XX」しかない。

相場には「XX」しかない。

さて、なんでしょう?

レンジでもなければ、トレンドでもない。

しかし、10000時間チャートを見てきて映っている世界がそこにはあります。

結論からいきます。といきたいところですが今回は構成的に少し考えながらいきましょう。

皆さんはこんな経験はないでしょうか?

①トレンドだと思ったらトレンドが終わりかけている。もしくは終わっている。

②レンジだと思ったらしっかりブレイクされて大損。トレンド発生しだしたじゃん。

誰にでもあるようなこの経験は相場の特性でもあります。

目に見えるような「カタチ」になった時、もうそこにチャンスは転がっていないからです。

一歩踏み込むと見えてくる世界ですが、トレンドを狙うならばレンジの頃から、レンジを捉えたいならばトレンドを見極めてから取引する必要がありますよね。

ではここでもう少しだけ、考えてみましょう。

トレンドはいつトレンドになるでしょうか?また、レンジはいつレンジと認識されるでしょうか?

答えは以下の通りだと思います。(※値動き以外のテクニカル判断は省きます。)

トレンドは「直近の高値、安値を更新したとき」

レンジは「直近の高値、安値の更新に失敗したとき」

両者の間に高値、安値付近のもみ合いダマシというのも存在します。

では「チャンス」を拾うために「カタチ」になる前、つまりトレンドになる前、レンジになる前、そこには何が存在しているでしょうか。

これが今の私を形成している相場観です。

そうです。

やっと言いたいことが言えます。笑

相場には「押し戻し」しかない。

少しかっこよく言い直して、、

相場には「リトレース」しかない。

あまり実感がわかない方も多いと思いますが、高安値を更新する前、レンジの中で、トレンドの波動の中で起きているのが「押し戻し」ですよね。上下どちらに抜けるにしろ、売りと買いが交差して押したり戻したりを繰り返しています。しかしその押し戻しも適当にされているわけではなく、何かしらの意味を帯びている。エネルギーを溜めていたり、直近の値動きを否定していたり。

説明の仕方が悪いのかなんか上手く伝えれられている気がしないので例えばの話をします。

例えば上昇の波動Aがあったとします。上昇のターンが終わり、今度は下落のターンが始まりました。

さて、ここからが問題です。この下落ターンはどこで終わるでしょうか?どこで止まるでしょうか?

考えてみてください。

❶上昇波動Aを全戻し。

❷全戻し未満でどこかで反転し、上昇の継続。

究極はこの2択ですよね?ここに「リトレースの相場観」の根幹の一つがあるのです。

そう。上昇波動Aを【押す=❷上昇の継続】か、【押さない=❶全否定】か。

下図を使ってもう少し理解を深めましょう。

ここで肝心なポイントは以下の2点に対しどう価格が動いたかです。

上昇波動の【始点】と【終点】に対してどう動いたかです。

ここでポイントなのは上昇波動Aの範囲内でどう動いても最終的なジャッジは❶全否定か❷継続の2択で決まる点です。例えば中でもみ合いをしていてレンジだったり、ペナントを形成したり、アセトラになっていたりしていても最後は❶か❷のどちらかということです。

いかがでしょうか?流れを押すか押さないか。

究極的には相場は常にこの2択に対して答えを出し続けているだけなのです。

なるほどな。と思った方もそうでない方も。最後に感覚的に伝えておきたい「カタチ」があります。

それは以下の図です。

このA B Cの図は左から「レンジ」「リトレース」「トレンド」を表しています。

今現在でもそうでなくても、そっとFXのチャートを開いてみてください。

その世界に存在しているのはA〜Cのどれが一番多そうでしょうか?

本記事でお伝えしたい感覚の全てがここからはじまっています。

レンジが続くより、トレンドが続くより、世界はリトレースの継続でできている。

余談:リトレースの可能性

リトレースの根幹についてここまで書いてきました。

しかし、「リトレース」と一言で言ってもピンキリですよね。

なぜならば、半戻しのものがあれば、38.2押しのものがあり、レンジになるならないのギリギリで反転するものだってあるからです。これら全てをくくって、「リトレース」と称しているわけですから世界観は身につけても次の一歩が見当たらないような状況だと思います。

ここでまず一つ区切っておくと、私自身が見ているリトレースは主に「フィボナッチリトレースメント」の数値である【38.2】【50】【61.8】の3つのみです。

なぜこの3つなのかは単純です。最も簡単に「黄金比率」を視覚的に導き出せる数値だからです。

(実際のところ【50】はあまり使いませんが、、売買圧力の分岐点、均衡点となるポイントのため表示しています。)

ここでFXの経験がある方なら、「フィボナッチ」の押し戻しには経験があると思います。

しかし、なぜ「フィボナッチ」なのか?

考えたことはありますか?

おそらく、人間が見て美しいと感じる比率だから。とGoogle先生も答えるでしょう。

もちろん美しさは確かにあると思いますが、本当にお届けしたい内容は少し異なります。

ここにこそ今回の見出しの通り、リトレースの可能性が秘められていると私は思います。

では、結論からいきます。

リトレースにも、【売りと買いの黄金比が存在する】という可能性です。

ちょっと突っ込みすぎてよくわからないと思いますが、モノの根幹に考えを移します。

そもそもフィボナッチってなんでしょうか?

そう聞かれたら私は【1+1から始まる神秘】と答えます。

FXばっかやっていると比率とか%ばかりに目がいきがちですが、フィボナッチって元は数列です。そして自然界に存在する神秘でもあり、モノの根幹は「1+1」から始まっています。

で、一体「1+1」がなんのようなの?となるかも知れませんが、この1と1が単に数字ではなく連続する存在全てに当てはまるとしたら、「1+1」がFXの「売りと買い」であってもおかしくないはずです。

売りと買いが連続して起こりうる世界の中で、確からしい黄金比が一つくらいあってもおかしくはないと思いませんか?

ミクロ視点で値動きを見てみたときに、「流れが存在している」と人間が認識する比率がこの黄金比なのではないでしょうか?

レンジからトレンドに変化する前の間の領域。

それこそが「流れを認識できる比率」=「リトレース」。

これが私自身のリトレースの世界観を後押ししてくれている虚像でもあります。

以上で本記事の内容は全てとなります。

いかがだったでしょうか?

相場観と一言で言ってもトレーダーの数だけ正解が存在しますよね。

「この見方で今まで見てきたけどなんかしっくりこないなあ。。」

「今までの積み重ねじゃイマイチ結果につながっていない、、、」

そう感じた時は相場の世界を見る色メガネの交換どきかも知れません。

しかし注意したいのが上手くいくことが証明済の手法であるならば、一時の不具合でくれぐれもトレードの仕方を変えないよう心に留めておいてください。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

本記事がみなさんのFXライフの糧となれたら幸いです。

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この記事を書いた人

FX歴5年目の現役FXトレーダー。10000時間以上相場と向き合った経験と知識を発信中。FXで生き残るためのインプットがこのサイト1本で完結するような、“勝ち組の終着点(=ターミナル)”を完成させることを信念としている。

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