本記事では、FXを始める上で絶対に欠かすことのできないリスクを7つにまとめて解説してあります。
また、それぞれのリスクに対しての対策も載せてあるので、1つ1つ丁寧に対処していきましょう!
ではいきます。。。
オンラインリスク
名前からご察しの通り、「ネット環境」によるリスクです。
為替自体には関係ないですが、FXの取引自体がネットを介して行われるため通信障害やPCの故障、ウイルス感染、取引ツールの不具合などが挙げられます。
これらが発生するとトレードしたい時にトレードできなくなったり、ポジションを決済したい時にできなくなったりと機会損失や、想定外の損失につながってしまいます。
オンラインリスクの対策
対策としては大きく2つです。
1つ目はズバリ、PC環境の整備です。
ネット環境はしっかり更新して、最新のものにアップデートしたり、データ容量や通信速度がギリギリの場合は余力を確保しておくことが大切です。
2つ目は、通信システムの強い会社を選ぶことです。
具体的には過去のシステム障害がない、システム面でのユーザー評価が高い会社を選ぶと良いでしょう。
為替変動リスク
為替変動リスクはFXにとって最も身近なリスクともいえます。
なぜなら、基本的にFXは為替変動による差益を狙った投資であるからです。
上がると思ったのに下がった。下がると思ったのに上がった。
思惑と反対の方向に相場が動いた場合は、為替差損が発生します。
例えば、ドル円を取引するとして、1ドル110円の時に買いで入って115円で+10000円の利益になるトレードをした場合。反対方向に動いて、105円まで下落したら−10000円の損失になるということです。
ここで注意したいのは、105円に損切りの決済注文を入れていなかった場合。
さらに下落が続いて100円まで下がると−20000円。90円まで下がると−40000円。というようにどんどん損失が拡大していってしまいます。
為替変動リスクの対策
対策としては1つだけあります。
「損切り」を行うことです。
損切りと一言で言ってしまえばとても簡単に思えてしまいますが、損切りの仕方にもいろいろあって、この損切りを上手く使いこなせるかどうかがFXにおいての勝ち組/負け組を左右すると言っても過言ではありません!
<詳しい損切り方法については別記事をご覧ください>
レバレッジによるリスク
レバレッジをかけすぎる、もしくはかけかたを管理できていない場合に発生するリスクです。
レバレッジをかけることで大きな利益を狙える反面、もちろん損失も大きくなります。
例えば、レバレッジ2倍で行うのが妥当なトレードで、20倍かけて負けた場合、−10000円の損失であるはずの局面で−100000円の損失を受けてしまいます。
痛いですよね、、というより正気でいられる方が難しいです。このような取引を繰り返すといずれは、損切りができなかったり、自分のトレードルールを守れなかったり、負けを取り返す不必要な取引を行ったりと、行き着く先は口座破綻、そして退場です。
勝てそうな局面だ!と思っても、負けを許容できないほどのレバレッジをかけるのはやめましょう。
レバレッジによるリスクの対策
レバレッジ自体、何倍かけるのが正解というのはありません。
が、対策としては低レバレッジ(2〜5倍)に抑えるのが有効です。
ただ、ここで本質として大切になってくるのが、資金管理です。
「レバレッジを何倍かけようか?」と考えるのではなく、今回の取引で「どこまでの損失なら許容で知るか」をあらかじめ決めておいた上で取引をする。
これを心に誓っておいてください。
再喝です。負けを許容できないほどのレバレッジをかけるのはやめましょう。
<詳しい資金管理については別記事をご覧ください>
金利変動リスク
政策金利が変動することにより生じるリスクです。スワップ狙いで取引をする方は注意が必要です。
スワップとは、2通貨間の政策金利に差がある場合に日割りで受け渡しとなる金利差額のことです。
「高金利通貨で低金利通貨を買う」 「低金利通貨で高金利通貨を売る」
主にこの2つを行ってしまうと、スワップがマイナスとなり、翌朝受け取るはずの利子が支払う側になってしまうのです。
金利変動リスクの対策
対策としては2つです。
1つ目は、マイナススワップとなるようなポジションを持たないことです。
政策金利をこまめにチェックするか、FX会社のスワップカレンダーを活用し、マイナススワップを避けることができます。
2つ目は、スワップを無視することです。
え、対策になってないじゃん!と思われるかもしれませんが、そもそもスワップ自体がトレードを行う上で生じる損益に比べるととても小さいのです。
なので、スワップを目的とした1トレードが年単位の長期のトレーダーでない限り、例えマイナスであったとしてもそこまで収益に影響するものではありません。
私自身もトレードする上で、スワップという概念は無視しています。
流動性リスク
流動性リスクは、市場参加者が少ない時(取引量が少ない時)に高まるリスクです。
取引は本来、買い手には売り手が、売り手には買い手がいてこそ成り立つものです。
為替市場には、そのバランスが崩れやすい時期があります。
それが、夏枯れ相場といわれる8月中旬〜下旬、クリスマス前後〜年末年始です。
これら以外でも、日常的な時間帯だとFX会社がシステム処理に入る早朝(6時〜7時)前後1時間くらいは極端に流動性が低下するため、注意が必要です。
取引量という面では、マイナー通貨は流動性リスクに常にさらされています。
極端に売買が一方向に偏った時に、レートが不本意に飛んだり、注文ができなかったりという事態が起きやすいのが特徴です。
流動性リスクの対策
対策としては2つです。
1つ目は、参加者の少ない相場の閑散期を避けることです。
“ 休むも相場 ”という格言があるように、いつトレードをするかは私たちに与えられた自由です。
不利な局面はとにかく全力で避けましょう。
2つ目は、マイナー通貨ペアを取引しないことです。
マイナー通貨は最悪の場合、通貨の価値がなくなってしまう、もしくは、金融システムのトラブルで換金できなくなるリスクを孕んでいます。
怖いですよね。避けれるリスクは避けましょう。
スリッページのリスク
スリッページとは、注文した価格と実際に約定したレートが離れてしまうことです。
これが起こることで、「買いたいと思った価格よりずいぶん高い価格で買ってしまった」「売りたいと思った価格よりかなり下で売ってしまった」というピンチが起きてしまいます。
けっこう困りますよね。。
ですがスリッページがないと、そもそも約定ができず取引にならない→流動性の低下となってしまうため、なくてはならない存在なのです。
スリッページのリスクの対策
対策としては2つです。
1つ目は、「許容スリッページ」を設定することです。
許容スリッページとは、注文を入れる際に入力できる項目の1つで、「この幅のズレまでなら許せる」というスリッページの幅のことです。
これを設定しておくことで、想定外の約定の滑りがなくなります。
2つ目は、約定力の高いFX会社を選ぶことです。
約定力が高いというのは、野球で例えると、どれだけ速い玉をキャッチできるか、ということです。
目まぐるしい速さで注文が飛び交っている時に狙ったレートで取引できる(=スリッページが少ない)というのは魅力です。
具体的には、サーバーの強い会社、ユーザー評価で約定力が高く評価されている会社を選ぶとよいでしょう。
信用リスク
ここでいう信用リスクとは、自分の資産が安全に守られるかどうかを指します。
具体的には、FX会社が破綻した時、信託保全がなされていて資産が保持される。
また、出金手続きの際に、滞りや凍結がなく、スムーズに出金できる。
長いFXライフを送る上で、この2点が大切になってきます。
取引がどれだけうまくても、このようなリスク対策を軽視したがために一文なしになった、という人は案外多いので、しっかりと対策をしていきましょう。
信用リスクの対策
対策として、これなら安心!というのは1つです。
それは、国内FX会社を使うことです。
国内のFX会社は原則、信託保全が義務付けられており、必ずしも全額でない場合も時としてありますが、基本は会社が破綻しても顧客の資産は守られる仕組みになっているため安全です。
比較して、海外FX会社は基本的には信託保全がないので注意が必要です。
また、海外FX会社の中には、顧客の資産を出金拒否したりする悪徳業者も存在するため、使う際には、会社の運営歴が長く、金融ライセンスを所得している会社を最低限注意して選びましょう。
信用問題が後でつきまとうのが嫌だという人は、国内業者一択です。
FXの7つのリスク まとめ
オンラインリスク・・・PC環境の整備/システムの強い会社選び
為替変動リスク・・・損切りを行う
レバレッジによるリスク・・・低レバレッジ(2〜5倍)/資金管理
金利変動リスク・・・マイナススワップを避ける/スワップを無視
流動性リスク・・・相場の閑散期を避ける/マイナー通貨を取引しない
スリッページのリスク・・・許容スリッページの設定/約定力の高い会社選び
信用リスク・・・国内FX会社を選ぶ
以上の対策をしっかり踏まえた上で、万全のトレードライフを歩みましょう!
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。